
| タイトル | バランス、アンド・オリエンテーション(BALANCE AND ORIENTATION) |
| 作者 | グレゴリウス・シッダルタ・スーギョ(Gregorius SIDHARIA Soegijo) |
| 🇮🇩インドネシア | |
| 設置場所 | 福岡市中央区 パサージュ広場 |
| 製作年 | 1996 |
スーギョは、インドネシア生まれの彫刻家。不気味かつ不思議なモニュメント。
ジャワの空間や精神の概念では、東西南北の4つの基本方位(Kiblat Papat)があり、この四方は必ず「中心(Pancer)」を軸にして配置される。「宇宙の四方位」に、中心たる自分を加えた5つ要素により世界が構成されているのだ。ジャワでは、東(Timur)は赤色 / 火の元素。情熱や怒りなど権力欲を象徴。西(Barat)は 黄色 / 風の元素。物質的な所有欲や快楽への欲望を象徴。南(Selatan)は 白色 / 水の元素。平穏や善行、純粋な心を象徴。北(Utara)は 黒色 / 大地の元素。食欲や睡眠欲など本能的な欲望を象徴。中心は透明 / 魂や理性を備えた真の自己を象徴している。
このモニュメントでは、主軸となる樹のような幹から4方向に顔のついた枝が伸びている。宇宙と対話するジャワの世界観が、存分に込められている。
また、この写真では尻尾がわだが、モニュメントの土台は亀が支えている。これは、ヒンディー教の「世界を背負って支える巨大な亀(バダワン・ナラ)」ではないだろうか。
まさに、5つの要素のバランス、そして、方位と世界の調和=オリエンテーションといえる。

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