
| タイトル | 恋人たち |
| 作者 | オシップ・ザッキン(Ossip Zadkine) |
| 🇷🇺ロシア 🇫🇷フランス | |
| 設置場所 | 福岡市中央区 福岡パルコ前 |
| 製作年 | 1955(製作)、2012(設置) |
オシップ・ザッキンはユダヤ人である。1890年に、ロシア帝国の現在のベラルーシに生まれる。父は語学教師で裕福な家庭に育った。ロシアではユダヤ人排斥の動きがあってそれを嫌ったこともあり、ザッキンは母の実家のあるイギリスで学んだ後、エコール・ド・パリの時代のフランス・パリに渡る。そこで気鋭の芸術家たちと親交を結び、自らもキュビズムを拠り所とする彫刻作品を発表して注目を集める。
1920年に、隣家に越してきたアルジェリア人の画家のヴィランティーヌ・プラックスと結婚する。第二次世界大戦の戦火がヨーロッパにも及ぶと、ユダヤ人であるザッキンは迫害から逃れるため1940年にアメリカに渡る。パリに残った妻のヴァランティーヌは、夫が不在の間、動乱のパリで夫のアトリエと作品を守り抜いた。
ザッキンは、家族や恋人たちをモチーフにした作品が多い。ロシア生まれのユダヤ人として一人荒ぶる海に飛び込んだザッキンにとって、妻ヴァランティーヌや子どもは掛け替えのない拠り所だったのだと思う。この「恋人たち」は、寄り添い支え合う男女の絆が伝わるような味わいを感じる。

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