「見ざる言わざる聞かざる」

2023.7 撮影
タイトル見ざる言わざる聞かざる
作者不明
設置場所東京都葛飾区 京成電鉄柴又駅前

柴又の題経寺が祀る帝釈天は、梵天と並ぶ仏教の二大守護神の一神。須弥山の頂上に住み、持国・増長・広目・多聞の四天王を統べる。その起源はインドの闘神インドラ。

暦の上で60日に一度巡ってくる庚申(こうしん=かのえさる)の日に、人間の体に住み着いている三尸(さんし)という3匹の虫が寝ている間に天に昇りその人の悪行を隈なく報告するという言い伝えがある。悪い報告をされるとその人に不幸が起こり寿命が縮んでしまうので、庚申の日には眠らずに過ごすという風習もあった。「見ざる」「聞かざる」「言わざる」の三猿は帝釈天の使いで、三尸を封じる存在とされる。この柴又駅前の帝釈天参道に三猿がいるのも三尸を制するため。現在も、柴又帝釈天題経寺では60日に一度の庚申の日には縁日が開かれ、賑わいを見せている。

猿たちのユーモラスな表情に、我が人生に幸あれと願わずにはいられない。

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