
| タイトル | 二天門 |
| 作者 | 坂田留吉/加藤勘三/武志伊八郎信明 |
| 設置場所 | 東京都葛飾区 経栄山題経寺 |
| 製作年 | 1896 |
経栄山題経寺は寛永年間の1629年に創建された日蓮宗の寺院。日蓮上人お手彫りと伝えられる帝釈天像を祀っていたが、一時行方不明になった。それが1779年に天井裏から発見され、庚申の日だったことから庚申が縁日となり、柴又帝釈天と呼ばれ活況を呈した。
この二天門は、1897年に、江戸建築の最後の名匠といわれる坂田留吉により建てられた。様式は入母屋造瓦葺。入母屋造は、寄棟造の上に切妻造が乗る形の建築様式。


この二天門は、入母屋形式の前面に唐破風と千鳥破風がついている、江戸の寺院建築の伝統を備えた美しい門。増長天と広目天が門を守っている。


門には繊細かつ豪華な江戸彫刻が施されている。表側は横浜の彫刻師・加藤勘三一門が手がけた。裏側は「波の伊八」の異名を引き継ぐ四代目武志伊八郎信明の仕事。絢爛な門となっている。
この帝釈天題経寺は映画「男はつらいよ」の舞台となったお寺。この二天門は寅次郎(渥美清)が柴又に帰ると必ず使われる背景であり、御前様(笠智衆)が通ったり、寺男の源吉(佐藤蛾次郎)が掃除をしたりと映画の中でとての印象深い場所でもある。

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