
タイトル | ケンタウロス(Centaure mourant) |
作者 | エミール=アントワーヌ・ブールデル (Émile-Antoine Bourdelle) |
🇫🇷フランス | |
設置場所 | 山梨県甲府市 芸術の森公園 |
製作年 | 1914 |
ブールデルは、初めはロダンの弟子として研鑽を積んだのだが、ロダンのロマンチズムから脱却し、自らの世界を切り開くべく1909年に「弓を引くヘラクレス」を発表して高い評価を受けた。そして、古典に立脚した堅牢な作品群を生み出していった。
この「ケンタウルス」も、ギリシャ神話をモチーフにブールデルの高い芸術性を示した作品。ケンタウルスは半人半馬の神で乱暴者の一族。しかし、その中に知性と人格を兼ね備えたケイローンがおり、ヘラクレスとケンタウルス族の諍いの際にとばっちりで流れ矢を受け、ヒュドラの毒で悶絶して落命する。この像は、その神話を描いたのではないか。ケイローンが得意だった竪琴も後ろ手に持っている。
不意の落命に絶望するケンタウルスの苦しみを、ブールデルは渾身の力を込めて造形した。
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