「獣像テラコッタ」渡辺節(設計)、村野藤吾(テラコッタデザイン)

タイトル獣像テラコッタ
作者渡辺節(設計)、村野藤吾(テラコッタデザイン)
設置場所東京都港区 日比谷ダイビル
製作年1927(大阪ビル東京分館一号館竣工) 1931(二号館竣工) 1989〜1991(日比谷ダイビルに移設)

大阪ビル東京分館第一号館はロマネスク様式、第二号館はゴシック様式で設計されていた。どちらも渡辺節の設計。

ロマネスク様式は「ローマ風の」という意味で、かつて隆盛を誇ったローマのスタイルに似せたもの。紀元1000年ごろからヨーロッパ各地の教会を中心に広まった。石でできたぶ厚い壁、半円形の小さな窓、強度の強い天井のアーチが特徴。フレスコ画やテラコッタを使った装飾も使われた。村野藤吾によるテラコッタの彫刻も、このロマネスク様式に則ったものだろう。彫刻は魔除けとして製作された。この悪魔風の彫像もキャラが立っていて印象に残る。確かに、不気味すぎて侵入するには躊躇しそう。

ゴシック様式は、更に時代が下がり1200年ごろから流行した。設計の工夫により、壁が薄く巨大な建造物を作ることが実現できた。採光に優れ、大きなステンドグラスを備えた教会が作られた。

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