
タイトル | いちじく |
作者 | 掛井五郎 |
設置場所 | 東京都清瀬市 キヨセケヤキロードギャラリー |
製作年 | 1986 |
掛井五郎は1930年静岡県生まれ。上京したときたまたま木内克の彫刻を目にしたことが彫刻を志すきっかけになる。東京藝術大学ではその木内に師事する。1957年に新制作協会の展覧会で入賞。1962年から青山助手短期大学教授。1968年から1970年までメキシコのベラクルス大学の客員教授。また、掛井は兄の影響によりキリスト教を篤く信仰していた。
掛井の作品は、見たものをそのまま形にするのではなく、自分の眼や脳を通して表現するというもの。作品は掛井のフィルターを通して見る具象ということなので、掛井の心の様子が作品に顕れる。
この作品のタイトルは「いちじく」。旧約聖書でエヴァが禁断の果実を食べ、楽園を追放された時に秘所をその葉で隠したことから、イチジクの葉は羞恥の象徴とされた。モデルの見せた僅かな恥じらいを掛井のフィルターを通すとこう見えるのだろうか。面白い。
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