「D51 140蒸気機関車」日本車輌名古屋

2022.10 撮影
タイトルD51 140蒸気機関車
作者日本車輌名古屋
設置場所埼玉県熊谷市 荒川公園
製作年1938(製造)

D51型蒸気機関車は、日本で最も多く生産された機関車で、「デゴイチ」の愛称で人気も高い。

Dという記号から動軸が4輪、51からはテンダ型ということがわかる。テンダ型は石炭庫と水タンクが機関車と一体型になっておらず、別に炭水車を牽引するタイプで、長距離の走行が可能となる。

D51型機関車を開発したのは工学者・島秀雄。1901年に大阪で生まれる。東京帝国大学を卒業すると鉄道省に入省。蒸気機関車開発に携わり、国産初の三気筒蒸気機関車であるC53型の開発をはじめ、C4型、C5型、C56型、C57型、C10型、C11型、C12型、C58型、D51型など、多くの車両の開発を担当する。後に新幹線開発にも関わり、「新幹線の父」と呼ばれた。また、国鉄を退職すると、宇宙開発事業団の初代理事長になった。その島をしても、D51は名車中の名車で「会心の出来」と言わしめた。

「合理的なメカニズムは美しくなければならない」「技術者は、人類の知見に貢献すべきです。個人や会社、国の名誉を求めてはいけない」は、島のモットーである。島は、鉄道屋らしく1日のスケジュールは定時を守り、身の回りのものは“直角・水平・垂直”に配置していたという。

父の島安次郎も、息子の島隆も鉄道技師者と3代続く。島安次郎は「弾丸鉄道計画」を主導した技師者で、島隆は0型新幹線、台湾新幹線の開発などに関わった。弟にトランジスタ技術開発者でNHK技術研究所長の島茂雄、醸造研究者でアサヒビール副社長の原田恒雄、国産ジェット機YS11の開発に関わった島文雄がいる。

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