「赤い靴はいてた女の子」山本正道

2023.7 撮影
タイトル赤い靴はいてた女の子
作者山本正道
設置場所横浜市中区 山下公園
製作年1979

童謡「赤い靴はいてた女の子」の歌詞は下記の通り。

赤い靴 はいてた
女の子
異人さんに つれられて
行つちやつた

横浜の 埠頭(はとば)から
船に乗つて
異人さんに つれられて
行つちやつた

今では 青い目になつちやつて
異人さんのお国に
ゐるんだらう

赤い靴 見るたび
考へる
異人さんに 逢ふたび
考える

野口雨情作詞のこの童謡にはモデルがいたとされる。1902年に静岡で生まれ北海道で育った佐野キミは、アメリカ人宣教師のヒュエット夫妻の養女となり、夫妻と共にアメリカに渡る予定だったが、結核に罹患し、東京の鳥居坂教会の孤児院に残されわずか9歳で世を去ったという。異説もあるが、孤児院があった麻布十番にはきみちゃんの像が設置されており、このサイトでも紹介している。静岡や北海道にも赤い靴をはく少女の銅像が設置されているようだ。

横浜は、現在私が確認できる限りではモデルの少女の生涯には登場しない場所だが、この童謡の舞台になっていることにちなみ、1979年に市民のイニシアティブでこの像が設置された。横浜の持つ異国情緒と相まって、いまや「赤い靴をはいた女の子」といえば横浜をイメージする人も多いだろう。山本正道のこの少女像は、横浜の印象に一役買っているのではないかと思われる。山本作品に特徴的な寂しさを伴う表現が、赤い靴の少女とピッタリだったのだろう。横浜駅にも設置され、待ち合わせ場所の定番となっている。

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