「ユガヌの夢」ニコライ・パデュラル

2023.11 撮影
タイトルユガヌの夢(Yuganu’s Dream)
作者ニコライ・パデュラル(Niculai Paduraru)
🇷🇴(ルーマニア)
設置場所東京都港区 麻布十番商店街
製作年1996
備考微笑みのモニュメント

麻布十番「微笑みのモニュメント」のルーマニア作品。作者のニコライ・パデュラルは1946年、ルーマニアのニアムツ県サグナ生まれ。1970年にブカレスト国立美術大学を卒業。

ルーマニアは戦後の1947年に共産主義国家となり、1965年からチャウチェスクによる共産主義独裁体制が始まる。チャウチェスク政権は極端な個人崇拝を国民に強い、人々は長い間抑圧された。芸術もチャウチェスクと共産主義のプロパガンダとして利用された。

ニコライ・パデュラルの作品も、公共の場所に置かれることはほとんどなかったという。1989年にチャウチェスク政権が倒され、ルーマニアにようやく民主主義がもたらされた。この作品は1996年のもの。

この「ユガヌの夢」は、遠くから見ると旅行カバンに見えるが、近づくと2羽の鳥がクチバシを合わせている姿が立ち現れる。クチバシを拘束され口を開くことを禁じられた鳥。見方によっては口を大きく開いく人にも見える。真実は一つではない。

自由な創造という見果てぬ夢が叶う喜び。ここ麻布十番で、底深い笑いが込み上げてくる。

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