「モーツァルト像」ヴィクトール・ティルグナー

2023.7 撮影
タイトルモーツァルト像
作者ヴィクトール・ティルグナー(Victor Tilgner)
🇦🇹オーストリア
設置場所東京都葛飾区 かつしかシンフォニーヒルズ
製作年1896(オリジナル製作)、1991(複製製作)

このモーツァルト像は、ウィーンにあるモーツァルト記念碑をオーストリア共和国の許可を得て複製したもので、世界で唯一、この葛飾区だけにある貴重な銅像。当時のツィルク・ウィーン市長をはじめ、葛飾区の友好都市であるウィーン市フロリズドルフ区のランズマン区長らの力添えを得て複製が実現した。この肖像彫刻はヴィクトル・ティルグナーにより1896年に作られ、ウィーン市王宮庭園に建っている著名な作品。1991年のモーツァルト没後200周年にあたり、ウィーンにあるオリジナル像の修復作業が行われたが、それと合わせ葛飾区のための複製も製作された。

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは1756年にザルツブルクで生まれた。ウィーンに拠点を構えたのは1781年から。映画「アマデウス」(1984年)でも描かれたよう、素顔のモーツァルトには猥雑で下品な一面があった。しかし、それは謂わばシャイネスとも言うべきもので、その心の奥底にはこの上なく繊細で傷つきやすい魂を持っていたのたと思う。そしてその魂の揺れが清らかな旋律を生み出した。

葛飾区とウィーンの友好のきっかけとなったのは映画「男はつらいよ」だったという。主人公の車寅次郎も、そのシャイネスの仮面の下に純真な魂を持つ人物だった。シャイがために誤解され、傷つき、そして愛された。モーツァルトが「男はつらいよ」を見たらどんな感想を抱くだろう。その騙されやすく惚れっぽいところも共通するように思う。もしモーツァルトが「男はつらいよ」の劇伴を担当したらどんな音楽をつけたのだろうなどと、夢想に耽るだけで楽しい。

1791年、多くの名曲を残し、35歳でモーツァルトはその生涯を閉じる。200年以上が過ぎても、モーツァルトの魂から発せられた旋律は聴く者の心を揺らし、時を超えて共振する。その純粋は光に満ちている。

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