「東京駅丸の内駅舎」辰野金吾/葛西萬司

2023.10 撮影
タイトル東京駅丸の内駅舎
作者辰野金吾/葛西萬司
設置場所東京駅千代田区
製作年1914

東京駅の丸の内駅舎は1914年に完成した。それまで、西に神戸まで延伸した新橋駅と、北へ私鉄が伸びる上野駅の間は鉄道で結ばれてはいなかった。それを高架で結ぶ計画が決定され、その中間に駅が作られることになった。これが、日本の鉄道網の起点となる東京駅の成り立ちである。

駅舎を設計したのは辰野金吾と葛西萬治。辰野金吾は日本を代表する建築家で、その辰野金吾が生み出した様式が辰野式フリークラシック。外壁に赤煉瓦を用い、煉瓦と煉瓦の間に白い花崗岩のラインを挟むデザインで、建物の上には銅ぶきの塔やドームを載せる。この東京駅は辰野フリークラシック建築の粋を極める美しい建築物。

葛西萬治は、1863年に盛岡に生まれた東京帝国大学工学部出身の建築家。1903年に辰野金吾とともに辰野葛西建築事務所を設立する。日本初の総合建築事務所と言われる。なお辰野は、1905年に片岡安と辰野片岡設計事務所を設立。葛西とは主に東日本、片岡とは主に西日本の建築を中心に設計をした。

この東京駅丸の内駅舎は、まさに辰野金吾の集大成といえる大作。全長330mの駅舎には、南北に壮麗なドームを擁する。丸の内南口は乗車用、丸の内北口は降車用として使われたが、中央の出口は天皇専用だった。天皇の玄関口は細かい装飾が施され、美しく設計されていた。丸の内駅舎はまさに皇居の和田倉門の正面。「天皇の駅」として人々に愛された。太平洋戦争では爆撃により大きく損傷するが、戦後修復された。

東京駅は横に長く撮影しにくいが、KITTE丸の内から望むとこのように立体的に鑑賞できる。手前のドームは丸の内南口。ずっと奥に丸の内北口が見える。

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