「ポーリン像」

2023.7 撮影
タイトルポーリン像
作者不明
設置場所横浜市中区 横浜人形の家

1920年代、アメリカでは日系移民の排斥運動が起こり、日米関係が悪化しつつあった。そんななか、アメリカの宣教師・シドニー・ギューリック博士が提唱し、日米友好のためアメリカから日本に青い目の人形を贈る運動が行われた。13,000体もの人形が1927年にアメリカから届いた。しかし、太平洋戦争が始まると、青い目の人形たちは次々と燃やされ、現存が確認できるのは今や346体にすぎない。

このポーリン像は、この現存するなかの1体を銅像にしたもの。ポーリンの実物は、横浜市西区の西前小学校の職員用玄関に展示されている。西前小学校でも1941年当時アンケートで人形を焼き捨てることが決まったが、戦後、ポーリンとマーリンの2体が校内から発見された。発見された場所は諸説あるようで、天皇の写真が収められていた奉安殿、宿直室の屋根裏、職員室の地下室の米袋の中、校長室の戸棚からなど。いずれにしても、厳しい目をかい潜っての秘匿だったに違いない。

横浜人形の家に所蔵されているのは、「ブロッソン」「ネリー」「マージェリー・ルスムーア」「エリーネ・ジェーン・プーリッジ」の4体。横浜人形の家は世界中の人形を蒐集する博物館。人形や銅像は、平和や友好のためにも、戦意高揚のためにも作られる。横浜人形の家に至る橋はポーリン橋と呼ばれこのポーリン像が象徴として置かれるている。その意味を改めて噛みしめる。

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