「時の広場 -Piazza del Tempo-」吾妻兼治郎

吾妻兼治郎は1926年に、山形市の鋳物屋に生まれる。夜間中学中退後に志願して神風特攻隊に入隊。終戦後、山形に復員し中学に戻る。その後、東京藝術大学に入学する。はじめ、東京藝術大学に副手として勤務するが、休職して山形で個展を開き、のち、イタリアに留学してブレラ美術学校でマリノ、マリーニに師事。その後もミラノを拠点に彫刻家として活躍する。

この作品は、悠久の時間を巨大なモニュメントに仮託したものだろうか。いろいろな時間を積み重ねた吾妻だからこそ見える風景なのかもしれない。吾妻の作品に特徴的に現れる虫食いのような穿ちも見ることができる。

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