「冬の祭典」オレグ・クドリャショフ

ロシアでは、冬の終わりの3月に「マースレニツァ」という謝肉祭が執り行われる。祭りは復活祭の56日前に始まり1週間ほど続く。最終日には、「マースレニツァ人形」と呼ばれる藁人形を燃やす。

人形は、手に皆の願いを託した色とりどりのリボンを持ち、カラフルな民族衣装を纏った女の子だ。火をつけると、真っ赤に燃え上がる。その祝祭感をモチーフにした作品と考える。北の大地の子どもたちの笑顔が、炎の照り返しで輝くさまが目に浮かぶ。