「SEED」山田朝彦

2023.1 撮影
タイトルSEED
作者山田朝彦
設置場所東京都千代田区 明治大学駿河台キャンパス紫紺館椿山荘
製作年2006
備考第33回日彫展

たいへん美しい女性像。高く伸ばした印象的な右腕と、胸の高鳴りを整えるような抑制的な左腕のコントラストが造形美を際立たせる。俯く横顔からつながる体幹のひねりと両脚の重なりは、清らかな旋律のようだ。息を呑むような美しさが、作品の表面を通して内面から伝わってくるようだ。

山田朝彦は1943年に日本統治下の朝鮮に生まれる。1945年に終戦とともに広島県福山市に引き上げ、1947年に東京に移る。1966年に明治大学商学部卒業。1970年に太平洋美術学校入学。1985年太平洋美術展堀進二賞、1987年と1990年に日展特選、2012年「こもれび」で日展文部科学大臣賞、2016年「朝の響」で日本芸術院賞を受賞。

SEEDは種。高く捧げた右腕に宿る生命力に、芽吹きの神秘性を仮託しているのかも知れない。

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