
タイトル | 吉野秀雄歌碑 |
作者 | 不明 |
設置場所 | 東京都港区 慶應義塾大学三田キャンパス |
製作年 | 1972 |
吉野秀雄は1902年生まれの歌人、墨客。織物問屋の次男として高崎で生を受ける。上京して慶應義塾大学理財学科予科に入学し、経済学部に進む。幼い頃から病弱だった吉野だったが、1924年に肺結核により喀血し中退を余儀なくされ、失意のなか故郷に戻る。吉野の生涯は病気との闘いであり、病床で文学を研究し、著作を練り、同人として活動を続けた。気管支性喘息を患い、一時は肺炎で危篤になったこともあった。長男や妻も病により失うという不幸にも見舞われた。そんななか、珠玉の歌のかずかずを生み出した。歌碑に記されたのは、学生のころに詠んだ下記の歌。
図書館の前に沈丁咲くころは
恋も試験も苦しかりにき
歌碑の周囲には吉野の友人たちにより50株の沈丁花が植えられた。春には、周囲が悩ましい青春の香りに満たされる。
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