
タイトル | 万葉集歌碑(物部廣足) |
作者 | 不明 |
設置場所 | 東京都目黒区 めぐろ区民キャンパス公園 |
歌碑は下記の通り。
巻20の4418番
わがかどの かたやまつばき
和我可度乃 可多花麻都婆伎
まことなれ わがてふれなな
麻巳等奈禮 和我弖布禮奈奈
つちにおちもかも
都知爾於知母可毛
もののべのひろたり
物部廣足
(読み下し文)我が門の片山椿まこと汝(なれ)我が手触れなな地に落ちもかも
作者は荏原郡の上丁である物部廣足。上丁とは、防人を率いた軍団長のこと。この歌は、出征先の筑紫の国で詠まれたようだ。椿は花がポロリと落ちることで知られているが、自分の妻を椿に喩え、自分が手を触れないまま落花してしまうことをおそれる心を表現した。
美しい妻を娶ったのだろう。山端で見かけた嫋やかな椿から、遠い派遣地で妻の浮気を心配するやるせなさを思いを歌に込めた。
パブリックアート散歩 - Google マイマップ
ブログ用地図
コメント