「オープンカフェテラス」ジャン＝ピエール・レイノー

ファーレ立川は、立川駅北口方面に広がる街区。アメリカ軍立川基地の返還による跡地を大規模に再開発した。1994年のオープンにあたり、街とアートの共生をはかる革新的な取り組みが行われた。街のあちらこちらに、「ファーレ立川アート」と呼ばれる、世界36か国92人の作家による109点のパブリックアートが設置されている。それらは、排気口やボラード、照明などの形をとり、日常に同化している。

このジャン＝ピエール・レイノーの作品は、巨大な植木鉢をオープンカフェテラスとして表現したもの。レイノーはフランスのコンセプチュアル・アーチスト。1962年に、園芸家を目指していたレイノーは、植木鉢をコンクリートで埋め塞ぎ、真っ赤に塗った作品でアート界にデビューする。その頃から、レイノーと植木鉢はマッチングが良い。この作品は、立川のアートのが中でもひときわ目立つ。存在自体がすごい。

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