「ユカタンの女」フランシスコ・スニガ

フランシスコ・スニガは中米コスタリカ出身の彫刻家。1921年にコスタリカのサンホセに生まれる。幼いころから宗教彫刻家である父に学び、26歳でメキシコのラ・エスメラルダ絵画彫刻学校の教授に就任する。

この作品は「ユカタン半島の女」。ユカタン半島はメキシコの南部から北東に突き出ている半島で、観光地・カンクンもその突端にある。スニガは、漁村で、スカートの中で魚を仕分ける女性を見てこの作品のモチーフとした。場を支配する官能を形にしたという。

なかなか想像できない土地の描写ではあるが、生命力の逞しさが伝わってくる。