
タイトル | 薬師如来 |
作者 | 木喰但唱 |
設置場所 | 東京都品川区 帰命山如来寺養玉院 |
製作年 | 1635 |
江戸時代初期の天台宗の遊行僧・仏師の木喰但唱が彫った木彫の大仏。信濃で製作して、船で江戸まで運んだ。もともとは五智如来像として5体製作されたが火災により他4体は失われてしまった。後に再建されたが、木喰但唱自身の手による現存する五智如来像はこの薬師如来のみになっている。
右手は肩の高さに手を挙げ手の平を前に向ける施無畏印、左手は手を腹の下に置き上に向ける与願印の印相。「大円鏡智」を授ける仏。「大円鏡智」は煩悩や汚れを落とした曇りなき鏡に映して世界をみるべしという智慧。
薬師如来は、現世利益をつかさどる仏。疾病の平癒、長寿の願いを成就し、安らかな暮らしを守るための存在。薬瓶を手に載せていることが多い。この但唱の薬師如来は、穏やかな慈愛に満ちている。
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