「流れA」菊池一雄

2022.9 撮影
タイトル流れA
作者菊池一雄
設置場所東京都世田谷区 世田谷美術館
製作年1978

菊池一雄は1908年に、日本画家・菊池契月の長男として京都市に生まれる。東京帝国大学文学部を卒業後フランスに留学し、彫刻家・シャルル・デスピオに師事する。デスピオはロダンに才能を見出されてロダンの助手も務めた、人物像が得意な彫刻家。帰国後、菊池は新制作派協会に合流し、佐藤忠良、舟越保武、柳原義達、本郷新らと行動をともにする。

菊池は、戦後の荒廃した街の、軍人の彫刻が撤去された台座に裸婦像を初めて設置した彫刻家としても知られている。その、1951年の「自由の群像」は、いささか緊張感のある仕上がりになっていると思う。しかして、この1978年の「流れA」は、モデル女性の魅力を自在に引き出しリアリティある美を現出させている。明治生まれの彫刻家とは思えない現代感覚がある。とにかくかわいい。

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