「開成学園発祥の地」(1871〜)

2022.8 撮影
タイトル開成学園発祥の地
作者不明
発祥年1871〜
設置場所東京都千代田区立淡路公園

開成中学校・高校は東京都荒川区日暮里にある中高一貫の私立学校。東京大学など有名大学に多くの学生を送る日本でも屈指の進学校である。その創建は1871年(明治3年)に遡る。加賀藩の洋学・砲術・海洋学の講師から新政府の小石川造兵司頭になった佐野鼎により設立された。場所は、ここ小石川の淡路公園付近だった。なお、発足当初は共立学校という名前で、「開成」を名乗ったのは1899年からである。

なお、東京大学の前身となったのも開成学校だが、あちらは全く別物である。東京開成学校は1868年(明治元年)〜1870年、1872年〜1877年に運営されていた官立学校。旧幕府の「開成所」を復興したもの。1877年に東京開成学校は東京医学校と統合され東京大学が発足した。

開成中学・高校の校章は「ペンと剣」をモチーフにしている。1885年に帽子の記章と合わせて定められた。「The pen is mightier than the sword.(ペンは剣より強し)」の格言に基づいている。当時の校長は高橋是清。教え子に正岡子規や秋山真之がいた。1921年に内閣総理大臣。1934年に共立学校出身の岡田啓介内閣のもと6度目の大蔵大臣。1936年2月26日に発生した二二六事件で陸軍青年将校により胸に6発の銃弾を受けて憤死した。享年81歳。ペンの力で剣と闘い続けた人生だった。

校章があしらわれたこの碑がいつ建てられたのかは不明。

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