「東京大学農学部正門(農正門)」内田祥三

2022.8 撮影
タイトル東京大学農学部正門(農正門)
作者内田祥三
設置場所東京都文京区 東京大学弥生キャンパス
製作年1937

東京大学農学部は1935年に駒場から第一高等学校跡に移転した。それを期に1937年4月に正門が創建された。いわゆる農正門である。設計は内田祥三。この時点では東京大学工学部教授。農学部のキャンパス設計も内田が行った。内田は1943年から東京大学総長。

中央の円の中の透かし彫りは植物をモチーフにしているようだ。その植物が円を突き破り円の外周に無数の葉を突き出している。生命力の逞しさを感じる。5葉なのでカエデだろうか。大地の四季の逞しさを象徴しているのかもしれない。

現在の門は2003年に木曽のヒノキ材を用いて復元された。木製の門はいずれ朽ちるが何度でも再生する。農の営みのように。

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