「金星太陽面経過観測記念碑」

2023.4 撮影
タイトル金星太陽面経過観測記念碑
作者不明
設置場所横浜市西区 神奈川県立青少年センター
製作年1974
発祥年1874

碑文は次の通り。

EL TRANSITO DE VENUS DICIENBRE 1874
金星太陽面経過観測記念碑

 明治7年(1874年)12月9日メキシコ観測隊(隊長フランシスコ ディアス コバル-ビアス)ならびに日本水路寮の海軍中尉吉田重親らは下記地点において金星の太陽面経過の観測に成功した
 ここに100年の記念日を迎え 神奈川県及び横浜市の協緑を得てこの碑を建て後世に伝える

第一観測地点(野毛山) 東径139°37′48″ 北緯35°26′45″
第二観測地点(山手)東径139°39′02″ 北緯35°26′07″

昭和49年(1974年)12月9日
金星太陽面経過観測記念碑設立期成会

金星が太陽面を横切るのは希少な天文現象。8年、105.5年、8年、121.5年の周期で観測できる。ざっと、100年に2度ほどである。明治7年は、日本でこれが観測できる貴重な年で、アメリカ、フランス、メキシコの観測隊が日本にやってきた。アメリカ隊は長崎、フランス隊は長崎と神戸で観測した。横浜に来たのはメキシコ隊。野毛山と山手の2箇所で観測した。当日は快晴で、良好な観測ができたという。横浜・山手と神戸にも、同様の記念碑があるようだ。

次は8年後の1882年だった。この時は、ヨーロッパやアメリカで観測することができた。1900年代には1度もなく、2004年と2012年に観測が記録された。次回は2117年。遥か先であり、楽しみにするレベルではなさそうだ。

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