「浅井忠像」大須賀力

2023.5 撮影
タイトル浅井忠像
作者大須賀力
設置場所千葉市中央区 千葉県立美術館
製作年1978

浅井忠は1856年生まれ、洋画黎明期の画家。1856年は安政3年、まだ江戸時代である。浅井は佐倉藩士の子として佐倉藩江戸屋敷に生まれ、少年時代は現在の千葉県佐倉市の佐倉藩藩校で学ぶ。佐倉時代の1868年、12歳の年に明治維新を迎える。1872年に上京、1876年から工部大学校で西洋絵画を学ぶ。1878年に同士11人とともに退学し、十一会を結成。さらに1889年には浅井が中心となり明治美術会を結成。明治の画壇を牽引した。1888年の「春畝」、1890年の「収穫」は後に重要文化財に指定された傑作で、どちらもミレーやコローを思わせるような味わい深い田園の風景を描写した。人物像にも名品が多い。少年時代を過ごした千葉県は浅井忠ゆかりの地であり、県立美術館も浅井作品を多く所蔵している。

浅井の肖像彫刻を作った大須賀力が生まれたのが1906年で、浅井忠はその翌年の1907年に51歳で急逝している。ちょうど50歳違いの2人が直接対面したことはなかっただろうが、先人の思いを大須賀が受け取り、どのように表現したか。興味深い作品だと思う。

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