「機械搬入口」フランシスコ・インファンテ

2022.11 撮影
タイトル機械搬入口
作者フランシスコ・インファンテ(Francisco Infante)
🇷🇺ロシア
設置場所東京都立川市 ファーレ立川
製作年1994設置

フランシスコ・インファンテは1943年ロシア生まれ。キネティック・アート・ムーブメント「運動(Movement)」の作家。

ロシアでは、1917年のロシア革命以降、ロシア・アバンギャルドの芸術の潮流が起こった。プロパガンダを前衛的な表現で伝えるもの。抽象性、革新性、象徴性を特徴とする構成主義も生まれた。しかし、スターリン以降、国家的な統制が厳しくなり、1932年春、共産党中央委員会は、既存の文学・芸術団体をすべて解散させ、社会的リアリズムに重きを置いた体系を作り上げた。そこでは、実用的で具象的なプロレタリアのための美術が標榜された。スターリン後は緩んだものの、ソビエト芸術への統制は1991年のソビエト連邦崩壊まで続いた。

キネティック・アート・ムーブメント「運動(Movement)」は、1960年代に起こった芸術の動きで、インファンテも参加した。キネティックには「動力・動き」という意味がある。インファンテは、芸術作品と自然環境が織りなす微妙な相互作用を芸術に高めた。この立川の作品は、絵を描いた陶板と、それを映す鏡面ステンレスからできている。天候や時間帯で、この作品はざまざまに表情を変える。

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