
タイトル | 月の満ち欠け |
作者 | 齊藤顕治 |
設置場所 | 東京都千代田区 共立女子大学 |
製作年 | 2003 |
共立女子大学は、女性に専門的知識と高度の技能を修得させることを目的に、1886年に共立女子職業学校として、本郷東竹町の渡辺辰五郎裁縫私塾のなかに開設された。発起人は宮川保全、鳩山春子、永井久一郎ら34名だった。共立女子職業学校は、翌年の1887年に現在の神田一ツ橋の「神田校地」に移転した。この神田校地は「護持院ヶ原」と呼ばれる火除け地で、共立女子職業学校のほか、東京大学、東京外国語学校、学習院、東京商学校(一橋大学)などがキャンパスを構えた。
明治の新しい風が吹く中、学生たちにはどんなドラマが生まれたのだろう。想像するだけで楽しい。
齊藤顕治(1933〜2006)は北海道紋別市出身の彫刻家。東京藝術大学卒業。共立女子大学教授を務めた。故郷の紋別山の頂上には、齊藤の彫刻が10点設置されているという。この作品は、新校舎完成を記念して製作されたもの。
作品の真ん中に顔を出しているのが月だろうか。周りの有り様によって月は顔を変える。しかし、月そのものは変わらない。本質を見抜くことの大切さを伝えようとしているかではないかと感じた。
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