「旧横浜正金銀行本店本館」妻木頼黄

2023.1 撮影
タイトル旧横浜正金銀行本店本館
作者妻木頼黄(設計)
設置場所横浜市西区 神奈川県立歴史博物館
製作年1904
備考重要文化財

説明板が添えられている。

(神奈川県立博物館)

国指定史跡
旧横浜正金銀行本店
平成7年6月27日指定
所在地 横浜市中区南仲通5丁目60番地
弁天通5丁目69番地

横浜正金銀行は、安政6年の開港以来、外国商人が主導していた貿易金融取引を改善するため、明治13年2月28日に設立されました。その後政府の保護を受けて外国貿易関係業務を専門的に担当する銀行として成長し、大正8年には世界3大為替銀行の一つに数えられるようになりました。
この建物は明治37年に横浜正金銀行本店として建設され、ドイツの近代洋風建築の影響を受け、明治時代の貴重な建造物であることから、昭和44年3月12日には国の重要文化財の指定を受けております。
さらにこのたび、我が国の近代史のなかでも、産業経済の発展に貢献した貿易金融機関のあり方を示す貴重な建造物およびその敷地であることから、国の史跡に指定されました。

平成8年3月30日
神奈川県教育委員会

妻木頼黄(つまき よりなか)は明治を代表する建築界の巨匠。1859年に、旗本・妻木源三郎頼功の長男として生まれ、父死没のため3歳で妻木家一千石の13代目当主となる。1876年(明治9年)に家屋敷を売り払い渡米するが、日本で学ぶよう説得され帰国し、工部大学校造家学科(のちの東京大学建築学科)に入学し、ジョサイア・コンドルに師事する。中途で退学し、アメリカ・コーネル大学建築学科で学び、当地で博士号も取得し、ニューヨークの建築事務所で修行した。帰国後は、東京府に勤務した。

この旧横浜正金銀行本館は、ネオ・バロック様式が採用されており、コリント式の大オーダーと巨大なドームが特徴的。オーダーとは、古代建築の基本単位となる円柱と梁の構成のことで、この建物の側面に配された巨大な柱の並びはコリント式のオーダー。柱の上部にはコリント式の特徴であるアカンサスの葉も彫り込まれている。

堂々と、揺るぎない存在感を呈している。

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