「佐藤春夫詩碑」谷口吉郎 - パブリックアート散歩

佐藤春夫は1892年に和歌山の医家に生まれる。若い頃から文学、詩作に親しみ、永井荷風に憧れて1910年に慶應義塾大学文学部予科に入学する。1912年中退。小説「田園の憂鬱」「西班牙犬の家」、詩集「殉情詩集」、随筆「退屈日記」など、さまざまなジャンルの傑作を生み出した。

碑文は「殉情詩集」断章より。

さまよひ来れば秋草の　
ひとつ残りて咲きにけり　
おもかげ見えてなつかしく　
手折ればくるし花散りぬ

佐藤春夫