「与謝野鉄幹・晶子歌碑」

2023.5 撮影
タイトル与謝野鉄幹・晶子歌碑
作者与謝野鉄幹/与謝野晶子
設置場所静岡県伊東市 一碧湖畔
製作年1976

与謝野鉄幹(1873〜1935)と晶子(1878〜1942)の夫妻は、新詩社の同人である島谷亮輔の持つ一碧湖の自宅を、1930年から毎年訪れ、それぞれ多くの歌を伊東で詠んでいる。

1976年に、一碧湖の湖畔に歌碑が建てられた。説明板が添えられている。

与謝野鉄幹・晶子歌碑

初夏の天城おろしに
雲ふかれ
みだれて影す伊豆の湖 寛

うぐひすが
よきしののめの空に啼き
吉田の池の碧水まさる 晶子

 与謝野夫妻は、湖畔に住む島谷夫妻の招きに応じて、昭和5年以後、何度も湖の抛書山荘に数日間の滞在を楽しんでいます。同人も伴って一緒に多くの短歌を詠み、同人誌『冬柏』に発表しています。
 鉄幹がここで詠んだ歌は70余首あり、晶子は300余首をここに滞在中に詠んでいます。
 鉄幹(本名は寛)の「初夏の」の歌は昭和9年6月に、最子の「うぐひすが」の歌は昭和12年3月に詠まれたものです。
一碧湖は、もとは吉田の大池と呼ばれていました。
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