
| タイトル | 荒城の月詩碑 |
| 作者 | 土井晩翠(作詞) |
| 設置場所 | 仙台市青葉区 仙台城跡 |
| 製作年 | 1952 |
土井晩翠は仙台の人であり、荒城の月はここ青葉城をモデルにしているが、福島県会津若松市の鶴ヶ岡城、青森県二戸市の九戸城も合わせてモデルとしており、その2城にも荒城の月の碑が立っているという。また、この詞は、崇敬する上杉謙信の「九月十三夜陣中作」に着想を得たものであり、晩翠は作詞のため、富山県の富山城、石川県の石動城、七尾城と謙信の足跡を巡った。歌詞には、武士の時代の終焉と荒涼とした風景の哀切が込められ、それでもなお輝く月の崇高さがあらわされている。
春高楼の花の宴 めぐる盃影さして
千代の松が枝わけいでし むかしの光いまいづこ
秋陣営の霜の色 鳴きゆく雁の数見せて
植うるつるぎに照りそいし むかしの光いまいづこ
いま荒城の夜半の月 変らぬ光たがためぞ
垣に残るはただかづら 松に歌ふはただ嵐
天上影は変らねと 栄枯は移る世の姿
写さんとてか今もなほ ああ荒城の夜半の月
「荒城の月」は滝蓮太郎の作曲をえて、日本における最初の西洋音楽の楽曲として名高く現在も歌い継がれている。なお、土井晩翠と滝蓮太郎は「荒城の月」製作まで1度も会ったことはなく、製作後も、1度しか顔を合わせていないという。
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