「昭忠碑」河邊正夫、沼田一雅、桜岡三四郎、津田信夫

2023.5
タイトル昭忠碑
作者河邊正夫(全体設計)、沼田一雅(金鵄像設計)、桜岡三四郎/津田信夫(金鵄像鋳造)
設置場所仙台市青葉区 仙台城跡
製作年1902

中央で羽を広げる勇壮な鵄(トビ)は沼田一雅の造形。1902年という近代彫刻の草創期に製作された巨大な作品。見応えがある。トビは日本書紀に登場する。日本書紀のクライマックスで、なかなか長髄彦を倒せなかった日本武尊の弓に天から金色のトビが舞い降り、その光に打たれて長髄彦は敗れる。勝利の瑞鳥である。

1902年は日清戦争と日露戦争の間の時期。国威高揚が叫ばれていた。

日本初の西洋彫刻は1883年の靖国神社の大村益次郎像と言われている。その9年後の作品。その威光はいかばかりだったか。

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