タイトル | 詩に聞く、少女の微笑に、想いをはせて。「きみちゃん」 |
作者 | 佐々木至 |
設置場所 | 東京都港区 麻布十番パティオ十番 |
製作年 | 1989 |
説明板は下記の通り。
赤い靴はいてた女の子は
今、この街に眠っています。
野口雨情の童謡「赤い靴」の詩にはモデルがありました。
その女の子の名前は「きみちゃん」。
きみちゃんは赤ちゃんの時、いろいろな事情でアメリカ人宣教師の養女に出されます。母かよさんはきみちゃんがアメリカに行って幸せに暮らしていると言じて雨情にこのことを話し、この詩が生まれました。しかし、きみちゃんは病気のためアメリカには行きませんでした。
明治44年9月、当時麻布赤坂街、今の十番稲荷神社のあるところにあった孤児院で、ひとり寂しく亡くなったのです。
まだ9歳でした。
母と子の愛の絆を、この「きみちゃん」の像に託して、今、みなさまの幸せを祈ってやみません。
佐々木至は1956年長野県生まれの彫刻家。石彫、木彫を手がけ、具象と抽象の境界にある芸術性の高い作品を生み出している。この「きみちゃん」は、胴体で使われている赤御影石の質感がとても印象的で、頭部と足元のブロンズをより際立たせている。母と別れ、わずか9歳で亡くなった少女の哀切が伝わる。
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