タイトル | 東郷平八郎像 |
作者 | 清水多嘉示 |
設置場所 | 神奈川県横須賀市 三笠公園 |
製作年 | 1967 |
東郷平八郎は帝国海軍の提督で、世界でも指折りの名指揮官とされる。特に、日露戦争中の日本海海戦ではロシア最強のバルチック艦隊を完全撃破したことで名をあげた。東郷はこの日本海海戦で、危険極まりない敵前回頭の作戦を採用した。
それまでの海戦は、双方が船首を向け合って大砲を撃ち合うことが常識だった。しかし東郷は、この大一番では奇策を採用することを選んだ。敵の眼前で自軍をUターンさせる作戦だ。自軍は、弱い横腹の部分を敵に晒すことになる。その代わり、多方向から同時に敵艦に対しての砲撃ができる。理論的には良い作戦とされるが、そのためには自軍の厳密な隊統制と射撃統制が必要とされる戦法だ。旗艦「三笠」で指揮をとった東郷は、見事にこの作戦を完遂した。三笠はその後、数奇な運命をたどり、現在はこの三笠公園に鎮座している。そして、そばに立つ東郷の乗船をずっと待ち続けている。
清水多嘉示は、具象彫刻の大家で教育者としても活躍した。この東郷像は、堂々として貫禄があり、当時の威光をしっかりと伝えている。
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