「孔子像」北村西望

2022.8 撮影
タイトル孔子像
作者北村西望
設置場所東京都武蔵野市 井の頭自然文化園
製作年1933

孔子像は、横浜の八聖殿の建設にあたり製作された8聖人のなかの1人として作られた。八聖殿は、熊本県出身で逓信大臣、内務大臣を務めた安達謙造が法隆寺夢殿を模して作った精神修養のための施設。1933年に完成している。井の頭の孔子像は八聖殿の像と同じものである。

8人の聖人はキリスト、ソクラテス、孔子、釈迦、聖徳太子、空海、親鸞、日蓮で、彫刻を担当したのはそれぞれ清水多嘉示、藤川勇造、北村西望、田島亀彦、朝倉文夫、長谷川枡蔵、長谷秀雄、日名子実三という錚々たるメンバーだった。

1933年は満州事変により日本が満州を占領し国際連盟を脱退した年。軍靴の音が響き始めていた。西望は第一次世界大戦に従軍している。堂々と道を説く孔子に、西望は在らん限りの平和への願いを込めたのではないかと思う。

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