タイトル | 連奏 |
作者 | 倉田光太郎 |
設置場所 | 東京都武蔵野市総合体育館 |
製作年 | 1989 |
説明板が添えられている。
無垢の耐候性鋼材の二本の柱で健全な肉体と健全な精神を表現すると共に、スポーツを通じて培う人の和を力強く表したものです。
平成元年11月 倉田光太郎
これは理想について表現した作品だろうか。健全な肉体と健全な精神を併せ持った人などまずいない。身体に不調を抱えることは誰にでもあり、精神も陰ったり弱ったりする。この弱さこそ人間の本質の一面で、芸術の原点なのではないかと思う。ロダンも朝倉響子も岡本太郎も、弱さとともに生きているからこそ人の心をうつ。
この作品は、逆に張っているのではないか。弱さがあるからこそ人は健全な体と心を追い求め、理想の姿を目指す。その理想像を具現化したものなのではないか。目指すべき道標。
「健全な精神は健全な肉体に宿る」とは、古代ローマの詩人・ユウェナリスの名言から流布したものだが、元々は、「健全な肉体を持っているなら、健全な精神も併せて持って欲しい」という意味らしい。こちらも理想についてのお話だった。
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