「山川健次郎」資生堂立体写真像部

2022.8 撮影
タイトル山川健次郎
作者資生堂立体写真像部
設置場所東京都文京区 東京大学本郷キャンパス
製作年1930(製作)、2006(受贈・設置)

山川健次郎は明治期の物理学者。東京帝国大学の総長を11年11ヶ月つとめ、これは歴代総長のなかで最長である。1854年生まれ、1931年没。会津藩出身で白虎隊の一員として新政府軍と戦う。後に国費でアメリカに留学しイェール大学で物理学の学位を獲得し、帰国後開成学校で日本初の物理学教授となる。1888年には東京大学の理学博士号を受け、1901年に48歳で東京大学総長となる。

山川は「星座の人」と呼ばれ人々の尊敬を集めた。星座は決して動かず、人々の「精神の拠り所」であり「人々を導く人」でもあった。また、日本で初めてカレーライスを食べた人としても知られている。アメリカ渡航の船中で米の料理がカレーライスしかなかったので注文したとのこと。現実には米だけ食べてカレーは捨てたようだ。山川より先にカレーを食べた日本人がいたかどうかは定かではない。

この銅像は2006年に山川総長の曾孫である福田宏明氏と孫である服部艶子氏より東京大学に寄贈された。1930年製作と像に記録されているのでそれまで別の場所に設置されていたのだろう。山川が亡くなる1年前に製作されたことになる。興味深いのは資生堂立体写真像部と彫られていること。あの化粧品の資生堂と関係があるのか?ネットで調べても全く手がかりがみつからない。謎である。資生堂のことは、このサイトでも下記のページでちょっと触れている。

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