
| タイトル | 渋谷マークシティ エントランスアーチ |
| 作者 | ヴィト・アコンチ(Vito Acconci) |
| 🇺🇸アメリカ | |
| 設置場所 | 東京都渋谷区 渋谷マークシティWEST入口 |
| 製作年 | 2000 |
構造的に面白い入口モニュメント。キラやかだ。
このアーチは、アメリカのアーティストであるヴィト・アコンチの作品。2024年9月に写真をアップした時はまだ誰の作品か調べがついていなかった。
アコンチは、1940年生まれ。イタリア系アメリカ人の子として育つ。アイオワ大学では英文学を専攻し芸術の修士号を取得する。始め、詩作から表現活動を始める。1960年代から1970年代には、パフォーマーとして知られるようになる。
1970年の「塗布」は、自分の体前半分に、口紅を厚く塗った女性の口から口紅を塗りつけられ、それをまた別の男性に擦り付けるパフォーマンス。1971年の「転換Ⅱ(固執、適応、地ならし、誇示)」は、全裸で自分の性器を股に挟んで見えないようにして動き回るパフォーマンス映像。
1972年の「苗床」では、装飾のない床の上を鑑賞者が歩き、床下に潜んでいるアコンチが自慰をし続けるというパフォーマンス。アコンチは、床上の客を想像しながら8時間もの間、自慰をし、その声や音が展示室内に大音響で流されるというもの。2005年にアブラモビッチが再演した。
アコンチは、彫刻、建築デザイン、ランドスケープデザインなど、多彩な分野で才能を発揮した。このマークシティのアーチには、鏡の帯が仕込まれており、見る者が見られる者になるというアコンチらしいアイディアが施されている。
(再掲作品)



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