「リスとサクランボのベンチ(仮)」 - パブリックアート散歩

タイトル	不明
作者	不明
設置場所	山形県山形市　公園通り

味のあるベンチ。リスとサクランボ。

ニホンリスは日本固有のリスで、絶滅危惧種。本州の青森から中国地方東部、淡路島、四国に分布している。九州では絶滅し、広島や島根でも絶滅してしまった可能性がある。北海道にはエゾリス、エゾシマリスがいるが、ニホンリスはいない。リス科にはモモンガやムササビも入るが、本州にいる日本のリスはニホンリスだけだ。山形にもニホンリスが生息しているが、ここは、1967年に県の獣に指定された特別天然記念物カモシカがふさわしいのではないだろうか。もしかすると、カモシカベンチを見逃しているだけかもしれないが。

サクランボは山形県が生産量国内第1位。サクランボの原産地はトルコで、現在の世界の生産量もトルコが最も多い。サクランボは西のヨーロッパに広がり、アメリカ大陸を経由して日本に到来したのは明治元年(1968年)だった。山形に入ってきたのは明治8年(1975年)。気候が適合し、生産量を増やした。山形を代表する品種である佐藤錦は、大正11年(1922年)に佐藤英助により作出された品種。ナポレオンと黄玉を掛け合わせたもの。100年以上、NO.1品種の座を守り続けている名作中の名作である。