タイトル | カレーの市民(Burghers of Calais) |
作者 | オーギュスト・ロダン(Auguste Rodin) |
🇫🇷フランス | |
設置場所 | 東京都台東区 国立西洋美術館 |
製作年 | 1884-88年(原型)、1953年(鋳造) |
1884年に、ロダンはカレー市からモニュメントの製作を依頼された。
1300年代から1400年代、フランスとイギリスの間では100年戦争が起こっていた。そのさなか、イギリス軍に包囲されたカレーの町は、補給を絶たれ困窮を極めていた。イギリスは、カレー市の指導者6名を引き渡せば開放すると交渉をもちかけた。指導者ウスタシュ・ド・サン・ピエールは、自ら申し出て他の5人の市民とカレーの町を出て、イギリス軍のの捕虜となった。
カレーの市民は、英雄ウスタシュ・ド・サン・ピエールの立派な肖像を期待したが、逸話に感動したロダンは、カレーの町をうなだれながら出ていく6人の市民をモニュメントとして造形した。市は、意に添わなかったこの像を、7年にわたる間、設置を見合わせたという。また、台座に乗せず地面に置くというロダンの構想に反し、ロダンの死後まで高い台座の上にこの像を設置していた。
「カレーの市民」は定めにより正式な原型から12体だけ複製された。国立西洋美術館にあるのはその1つであり、貴重なものである。
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