「鬼面テラコッタ」渡辺節(設計)、村野藤吾(テラコッタデザイン)

タイトル鬼面テラコッタ
作者渡辺節(設計) 村野藤吾(テラコッタデザイン)
設置場所東京都港区 日比谷ダイビル
製作年1927(大阪ビル東京分館一号館竣工) 1931(二号館竣工) 1989〜1991(日比谷ダイビルに移設)

何とも面妖な鬼たちだ。都会の真ん中に何食わぬ顔で列している。

渡辺節は大正から昭和にかけて活躍した建築家。1884年(明治17年)に東京麹町に生まれる。はじめ鉄道院に勤務し京都駅の設計などを手がけ、1916年に独立すると、アメリカ式の合理的な建築スタイルを得意としながら、様々な様式を現代的な構造に落とし込むことも得意とした。

1927年に竣工した大阪ビル東京分館は渡辺建築事務所が設計を担当した。その時に壁面を飾ったのがこの魔除けのテラコッタ。不気味だがどことなく愛嬌もある。このテラコッタのデザインを担当したのが当時渡辺のもとで働いていた村野藤吾だった。

この鬼面は、ひとつひとつが味わい深く、村野のセンスが光っている。

大阪ビル東京別館は一号館、二号館とも解体されたが、その特徴的なテラコッタは1991年に竣工した新しいビルにも引き継がれている。

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