「海苔舟(仮)」

2022.5 撮影
タイトル不明
作者不明
設置場所東京都大田区 JR大森駅東口

大森は、かつて海苔の大産地だった。

大宝律令(飛鳥時代)にも記載されるなど古くから海苔は食されていたが、江戸時代に入ると、浅草で採取される浅草海苔が人気を博した。綱吉の時代に浅草での海苔採取が禁止になると、漁家が大挙して大森に移ってきたようだ。大森は河口なので海水の栄養分が多く良い海苔がとれ、一時は2000人の海苔漁師がいたという。

しかし、高度経済成長がすすむ1963年、大森の海岸一帯は埋め立てられ、大森の海苔産業は消滅した。この時、操業していた海苔船は700隻に及んでいたという。

いま、養殖海苔の主流はスサビノリになり、アサクサノリは絶滅危惧種になってしまった。

このモニュメントはタイトルなど不明だが、ありし日の海苔舟をモチーフにしているのでないかと思う。

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