

タイトル | 波のオブジェ |
作者 | 不明 |
設置場所 | 東京都品川区 大森貝塚遺跡庭園 |
大森貝塚は縄文時代後期から末期の遺跡で、今から3,000年ほど前のものだ。この貝塚は、現在は海抜13m〜14mほどの台地にあるが、縄文時代に貝塚が作られたころは貝塚の高さ近くまで海岸線が迫っていたことになる。「波のオブジェ」は、近くまで波打ち際があったことを象徴するモニュメント。
縄文時代は海水面が高く、関東平野の奥地まで海が広がっていた。この現象は縄文海進と呼ばれる。気温も現在より2度ほど高く、現在は東京に生息していない南方に分布する貝の貝殻も大森貝塚からは発見されている。青森の三内丸山遺跡が縄文時代に栄えたのも、青森が暖かく暮らしやすい環境だったからではないかと考えられる。
縄文海進が地球規模の温暖化かどうかはわかっていないが、少なくとも、今からわずか3,000から5,000年前には浦和のあたりまでが海だったということは間違いない。地球の脈動への畏敬を感じざるをえない。
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