「キューピッド」山田朝彦

2022.4 撮影
タイトルキューピッド
作者山田朝彦
設置場所東京都中央区銀座 天賞堂前
製作年1997

キューピッドの矢が刺さると恋に落ちるというが、実はキューピッドの矢には金の矢と鉛の矢があり、金の矢が刺さった者は狂おしい恋の虜となり、鉛の矢の方はどんなに好かれても必ず拒んでしまうという。ギリシャ神話のアポロンとダフネは、それぞれ金の矢と鉛の矢で射ぬかれ、アポロンがストーカー状態になってしまうお話だ。

そう考えると、恐ろしい存在だ。銀座を歩いてると、いつの間にか金の矢や鉛の矢を打ち込まれているかもしれない。

山田朝彦は、可愛いのなかの小憎らしさを上手に形に落としこんでいる。って悪口を言ってるといつか射られるかも。自分の心は自分で決めたいものだ。

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