タイトル | 裸婦(ポモナ) |
作者 | 吾妻兼治郎 |
設置場所 | 山形県山形市 山形グランドホテル1階 |
吾妻兼治郎は基本的には抽象彫刻の作家である。このサイトでは初登場だが筆者は他に数ヶ所で吾妻作品を見ており、それらは全て抽象作品。ネットで調べても具象作品は出てこない。その意味では、このポモナは大変貴重な作品と言える。
吾妻は1926年山形市生まれ。神風特攻隊の一員だったが、出撃前に終戦を迎えた。復員後は東京藝術大学入学、卒業。その後、イタリアに留学しマリノ・マリーニに師事する。マリーニの影響もあり、徐々に抽象作品に移行したようだ。
ポモナといえばギリシャ神話の果実の女神。私のここまでの記事では、アリスティド・マイヨールの作品などがある。この吾妻の裸婦像は、独特の造形を形作っている。一度見たら忘れ難い独特の体型、顔貌をしている。この時は背に回って見なかったが、後ろ手に果実を持っているのではないか。見逃しに悔いが残る。
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