「葛西沖開発土地区画整理事業完成記念」

2023.4
タイトル葛西沖開発土地区画整理事業完成記念
作者不明
設置場所東京都江戸川区 かもめ公園
製作年1988

葛西沖開発事業は、1972年から始められた大規模な埋立・土地開発事業のこと。380haという広大な海を埋め立て、江戸川区清新町・臨海町・葛西臨海公園が生まれた。

このプロジェクトは、通常の埋立と違った困難さがあった。それは、埋立地の約半分にあたる178haが、地盤沈下により海底に沈んだ私有地だったからだ。つまり、海の底の土地にはそれぞれ所有者がいるということ。そこで、土地区画整理と埋立事業が並行して行われた。

1987年に、第1区から第3区までの全ての埋め立てが終了。このモニュメントはそれを記念して建てられたもの。

碑文は下記の通り。

葛西沖開発土地区画整理事業完全記念

 海の幸の宝庫であった当地は、700年前から漁湯として栄えてきた。春から秋には、あさり・はまぐり、冬は葛西のりの産地 として、また近年は潮干狩、はぜ釣、投網、すだての名所として1年を通じて都民に親しまれてきた。
 しかし、度重なる自然災害、昭和30年代からの水質汚濁や地盤沈下により環境は次第に悪化したため、漁民は永い歴史ある漁業を涙をのんで放棄せざるを得なくなった。
 この頃、水没した民有地の地主中心に埋立の計画の気運が高まり、江戸川区による公有水面を合わせた理立計画の立案、昭和41年の総合開発基本計画の策定とも相まって、東京都は、 昭和47年公有水面を含む380ヘクタールに及ぶ広大な区域に、葛西沖開発土地区画整理事業を開始した。この事業によって、水際と自然の積極的に回復されることと併せて、総合的なまちづくりの一環として各種都市施設が計画的に配置されることになった。
 今、緑に囲まれた住宅地区は、中高層住宅が建ち並び安全で快適な生活が営まれている。流通業務地区は活気に溢れ、臨海公園に広がる水辺には野鳥達も帰ってきた。
 土地区画整理審議会は、15年余にわたり、事業の推進に側 面から尽力してきたが、想像を超えたこの素情らしい町の誕生を見るにつけ、萬感の想いが去来する。
 審議会の解散にあたり、地主一同の絶大な協力と、東京都並びに江戸川区の英知と努力に深く感謝し、事業完成を記念して
この碑を置く。

昭和63年9月吉日
葛西沖開発土地区画整理審議会

この碑の建てられた1988年には葛西臨海公園駅が開業。翌1989年に葛西臨海公園・水族館がオープンした。清澄大橋の開通は2004年のことだった。この2004年をもって事業は無事終了した。

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