タイトル | 産業遺構・錨 |
作者 | 不明 |
設置場所 | 東京都江東区 豊洲IHIビル |
製作年 | 2000(設置) |
錨には、大きく分けて2つのタイプがある。ストックアンカーとストックレスアンカーだ。
この錨はストックアンカーである。写真の向かって左側の地面に刺さっている棒がストック。向かって右のシャベルのような部分が爪(フリューク)で、ストックと爪を結んでいる軸がシャンクである。
錨が下ろされるとこの写真のように海底に接地する。チェーンで引くと、錨はこの写真の左方向に引っ張られる。すると、ストックを支点にしてシャンクが左右どちらかに回転し、爪のどちらかが深く海底に食い込み高い把駐力を生み出す。ストックは90度回転して水平になり海底に接する。ストックタイプのアンカーは、紀元前6世紀から使われてきた優れた錨だが、ストックがあるため揚投錨時に手間がかかり、収錨時に船体を傷つけるおそれがあるため、18世紀に発明されたストックレスアンカーが主流になった。船を繋ぎとめる把駐力はストックアンカーの方が強い。
この錨は典型的なストックアンカーで、わかりやすく美しい。
(参考)船の錨(アンカー)ってどんな形?アンカーの構造と原理 – 外航海運船員の船乗り日記
パブリックアート散歩 - Google マイマップ
ブログ用地図
コメント