タイトル | 猫も杓子も(Catgrapher) |
作者 | ダミアン・プーラン(Damien Poulain) |
🇫🇷フランス 🇬🇧イギリス 🇩🇪ドイツ 🇮🇹イタリア 🇪🇸スペイン | |
設置場所 | 東京都品川区 天王洲ボンドストリート T2ビル前 |
製作年 | 2018 |
ダミアン・プーランは、イギリス・ロンドンを拠点に活躍するフランス人のグラフィックデザイナー・アートディレクター。ドイツ、スペイン、イタリアを拠点にしていたこともある。
普通、写真を撮るのが人間で猫は被写体のはずだが、このプーランの作品では猫がスマホを手にシャッターを切っている。かように、今では猫も杓子も簡単お手軽に撮影ができる時代になったということ。
この作品は、人の側からみるか猫の側からみるかで180度違ってくる。能力の低い猫が真面目くさって撮影しようとスマホ画面を覗く有様は人間の側から見ると滑稽で、一種の文明批判といえる。スマホに依存しすぎる人類に警鐘を鳴らしている面もあるのかもしれない。
私は猫の側の人間だ。若い頃、良いカメラで撮っても失敗ばかりでフィルムに対する苦手意識が今でも抜けない。そして私のこのサイトの写真は今のところ全てスマホで撮影しているが、よほどのことがない限り失敗しない。撮り直しも簡単。データ管理や加工、共有も容易で重宝している。そんな私から見ると、この猫がまるで自分の化身のようで、滑稽で愛らしい。
いずれにしても滑稽であり、360度回って同じところに行き着くのかもしれない。
パブリックアート散歩 - Google マイマップ
ブログ用地図
コメント