「牧歌」本郷新

2022.7 撮影
タイトル牧歌
作者本郷新
設置場所札幌市中央区 JR札幌駅南口公園
製作年1960

昭和30年代の札幌駅前はまだ殺伐としていたので、札幌らしいモニュメントを作る計画がたてられた。協賛したのはホクレン、北洋相互銀行、拓殖銀行、雪印乳業、日本ビールの5社。彫刻家として北海道出身の本郷新に白羽の矢がたてられた。作品は5体の人物像で構成されているのだが、ご覧の通り写真には4体しか写っていない。撮り漏らしの大失敗である。この写真の向かって右には1人の青年が立っているが写真を撮る時に外してしまった。

左の青年は高らかに角笛を吹き、乙女たちはそれぞれポプラの若木、トウモロコシ、スズランを手にしている。写ってないが右にヤギを抱く青年が加わる。北海道の恵みをみのり豊かに表現している。北の大地の誇りを感じる、北海道を代表する群像だ。

私のHPで作品を確認できなかった方には大変申し訳ないので、札幌商工会議所のページを下に引用する。

(参考)本郷新「牧歌」 | 札幌駅で完結!景色と芸術と食を楽しむ方法 | SAPPORO TOURISM – 札幌観光ルート紹介サイト (sapporo-cci.or.jp)

この失敗に限らず、帰ってから撮り漏らしに気づくことはままある。それは人生にも似ている。そのときは接近していても気づかず後から後悔する。心がいつまでもそこに残り、ほろ苦さが去らない不在。心残り。実はこれも、パブリックアート散歩の味わいの一つなのかもしれない。

もしまた札幌に行く機会があれば、今度はしくじらないようにしよう。

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